2008年06月08日

イマジン、オノ・ヨーコ



この間ふと自分がジョン・レノンが亡くなった時よりも歳をとっているのに気づいて驚いた。これって、ダイアナ妃が亡くなったときの年齢になった時に感じたものと通じるものがある。亡くなった人というのは、歳を取らないが生きている人は死ぬまで歳を取り続けるわけだから、思い出すのは若い姿だけど、思い出す方はどんどん老いている。

子供だったウィリアムやハリーやショーンがすっかり大人になってしまったように、チャールズもオノ・ヨーコもポールも歳をとっていってしまっているわけだ。ジョンは永遠に40歳だし、ダイアナは36歳なのに、ポールは64歳の誕生日もとっくに過ぎちゃったし、ジョージもリンダも亡くなってしまった。しかもポールは再婚後泥沼の離婚劇も繰り広げているし、顔はすっかりおじいちゃん顔で、チャールズはすっかり白髪頭だ。

で、同じように歳をとっているヨーコなのだが、歳を重ねるごとにどんどんきれいになっていないか?いや人によっては異論があるかもしれない。が私が言っているのは、一般的な若い人の美とは違う美のことだ。人間的な美しさだろうか?

私が初めてオノ・ヨーコを知ったのは10代の時。当時の中学生と同じようにビートルズを知り、ビートルズメンバーを知り、ビートルズメンバーのゴシップを知るようになった時だ。その過程でジョンの妻が日本人と知ったのは衝撃的だったし、あの外観には反発を感じたものだ。多分それは失礼な話ではあるけれども、当時のファン心理の一般的なものだったと思う。だって中学生の子に見た目以上のことなんてどんなことがわかる?

それが高校1年の時に、試験中で家に早く帰って3時のワイドショーを付けたら、「ジョン・レノンが射殺されました」だったかの第一報を聞いて、射殺?射殺ってどういうこと?って衝撃を受けた。だって普通の人が普通に生活していて射殺されるなんてことはあり得ない話だから、なに言ってるわけ?って、その後テレビから目が離せなかった。

10月に「ダブルファンタジー」のアルバムが出たばかりでジョンの露出が増えた時期だった。(あの!)ヨーコとキスしているジャケット写真がまた強烈で、考えてみたら西洋人と結婚しているヨーコが旦那とキスするのは自然な話だろうけど、それをジャケ写真として使っているのがまた衝撃的に感じたのだ。しかもあの写真はきれいだった。多分ポールとリンダが同じ構図で写真を撮っていても、印象的には感じなかったと思う。あの写真のジョンの相手がヨーコだったから、強烈に印象に残ったのだ。

多分今思うとこのダブルファンタジー用に篠山紀信が写真を撮り、その自然で幸せそうな二人の写真や映像、その暮らしぶりを見たり聞いたりしたあたりから、私のヨーコに対する印象は変わっていったのだと思う。それ以前は二人の過激な映像や写真ばかりだったが、当時オンタイムの二人を知ることによって、私の中での考えが変わっていき、ヨーコへの悪いイメージがなくなっていった。だって、そんなに嫌な女とずっと一緒にいようとはしないはずだし、ヨーコはきれいではないかもしれないが、別の魅力があるのだろうと、気づき始めた時期だった。

そして、ジョンの死後病院から出てくるヨーコの写真は普通の不幸に見舞われた未亡人の顔だった。そこには、嫌な女とか、魔女だとか、よく言われた形容詞には似つかわしくない普通の女性の姿しかなかった。だから、その印象的で衝撃を受けたジャケ写真を、ジョンが亡くなった後しばらく教室の黒板に毎日チョークで描いていた。今も描こうと思えば描けるかもしれない。

多分同じように感じていた人は世界中にたくさんいるのだと思う。私はいつの間にか、オノ・ヨーコのファンだし、美術展にも行ったし、ギャラリー展を見つけて入ったこともある。「グレープフルーツ」は傑作だと思ったし、自伝か評伝かも買って読んだことがあるし、myspaceではフレンド登録もしている。

そもそも私は強い女性が好きで、過去男性と比べて低い位置に会っても戦ってきたような女性を尊敬している。「ルー・サロメ」や「カミーユ・クローデル」他、与謝野晶子や、岡本かの子、宇野千代等、みな彼女らが生きた当時に普通の女性は出来なかったような生き方をした強い女性達。そんな中にオノ・ヨーコも入っている。美術展でみた前衛芸術は、確かに前衛で発表した当時の時代を考えれば、発表したヨーコの強さにはやはり驚く。しかも今となってみれば早すぎただけで全然前衛ではないのだ、ほとんど。

そんなヨーコにジョンが惚れてしまったのはよくわかることだと思う。元々ジョンはアート系の学校に行っていたわけだし、だからこそギャラリーにも通っていてヨーコとの出会いがあったんだろうし。

美術展へ行った時の映像を見て気づいたのが、実はヨーコは若い時もきれいだったということ。ヨーコは当時も今も最先端のファッションをしているのだけれど、60〜70年代に流行った髪型やファッションはヨーコには似合っていなかった。現在はファツションや髪型に流行は合っても似合わない髪型をする人は、少ない時代になったけど、流石のヨーコも当時は時代に合わせた髪型で、よけい反感を買っちゃっていたのかもしれない。しかし、それでもジョンは気にしていなかったし、ヨーコの容姿について言う人にはきちんと抗議もしている。(その映像を見た時私はジョン惚れ直しました。)

1933年生まれでなので、今年は75歳のヨーコ。私の母よりも年上なのだけれど、断然若い。それは生き方の違いなのかなと思う。あとお金がある余裕。世界でなにかあれば、その知名度による発言力を生かして、必ず発言するヨーコ。私の母はそこいくと仕事を辞めてから隠居状態。もっとなにかしらやってもらいたいと思うのだけど、「もう歳だから」と言う。たぶんヨーコからはそんな言葉は死ぬまで出てこないだろう。

未だにヨーコがビートルズ解散の原因と言う人がいるようなのだけど、考えてみればあのジョンが人の言いなりになるわけもないわけで、ヨーコやリンダがビートルズ解散原因と言う人たちは、ジョンやポールを馬鹿にしているんだよね。むしろヨーコと出会ったジョンを喜ばなければいけないんじゃないかと思う。だって、考えてみもみて、もしジョンがヨーコに出会わなければイマジンは生まれなかったんだよ。

ところで今現在、ショーンがHONDAフリードのCMに出ているけれど、ショーンの声ジョンにそっくりだよね。もうショーンも今年33歳。おっきくなったよね。



posted by anne at 11:10| Comment(4) | TrackBack(0) | 現在 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
また、お邪魔しました。
ジョンが亡くなった日のことは今でも鮮明に覚えていますね。
anneさん同様「ダブル・ファンタジー」から自分の中でもヨーコの印象はかなり変わった気がする。
「スターティング・オーバー」で再出発を喜んでいた矢先の訃報。
収録2曲目の「キス・キス・キス」で衝撃を受けたあとの、悲しみにくれるヨーコとのギャップがとても印象に残っている。

数年前、表参道のギャラリー360°で行われたヨーコのインスタレーション展「open/ひらけ」を見に行きました。
会場内には100年前と現在の東京の地図が向かい合うように貼られていて、驚くほどの変化があるのが一目瞭然。
そこに「REMEMBER」とか「OPEN」とかのスタンプを見に来た人が自由に押せる。
地図上に過去の記憶や痛みを刻印するということらしくって。
ジョンがなくなった28年前、明らかに自分だけでなく多くの人に何かが刻印されたのは確か。
あの事件から、それまで正直ポール派だったのが、ジョンに思いっきり傾いた。
洋楽はメロディー重視で聞いていたのが、詩を読みとくようになったきっかけだったのですよ、自分にとっては。
そうか、ジョンの享年齢を越していたのか・・・。
自分は40年間とちょっと何を刻んできたのかな?

同じ1964年生まれだからかな、anneさんの感じてきたことが自分のことのようにわかる気がする。
不思議な感じ・・・。
anneさんの文章、良いですね。
Posted by ビーマエ at 2008年06月08日 23:02
ピーマエさん、こんばんは。

私も実はポール派です。ビートルズ時代の歌もポールの歌が好きだし、シングルになってからの歌もポールの方が好きです。ただ、「イマジン」だけは、ポール負けたかなと。「イマジン」に敵う曲は流石のポールにもないなあと思ってます。ウィキで読んだら、ヨーコもビートルズ時代の歌はポールのほうが好きと言っているらしいですね。

それから「open」は私も行きましたよ。偶然その前を通って知ったんです。ラッキーでしたね。それから現代美術館でやった美術展、過去のヨーコの作品を網羅していて面白かったです。伝説のYESもあったんですよ。梯子は登れませんでしたが。今、青森あたりの新美術館のこけら落としのオノヨーコ展もできれば行きたいなあと思ってます。

同じ歳のピーマエさんに共感してもらえてうれしいです。当時のこと思い出して、書いちゃいました。ジョンが亡くなったのは衝撃的な事件でしたからね。

文章褒めていただき、うれしいです。でも誤字脱字他、後から見ると間違えてることが多いんです。見つけたらスルーしてくださいね。
Posted by anne at 2008年06月08日 23:34
はじめまして☆
素敵なサイトですね^^応援してますよ♪
Posted by スタビ at 2010年05月07日 15:05
スタビ様へ

ありがとうございます。

ずっとさぼっていましたが、また再開していますので、よろしくお願いします。

なるべく開かないように書いていきます♪
Posted by anne at 2010年10月27日 12:58
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