2007年08月26日

珍しくファッショナブルなジュリエット・ビノシュ



上半身しか写真はないが、これだけ見ると珍しくファッショナブルなジュリエット・ビノシュの写真だ。実はジュリエット・ビノシュは女優としては好きなのだが、私生活では嫌いな女。まあ、私生活と言ってももちろん知り合いではないから、こういう場での写真やゴシップ等で判断するしかないわけで、ジュリエットにしてみれば大きなお世話な話ではあるのだけど。女性誌等での書かれ方を見れば彼女を嫌いな人が多いので、いわゆる女に嫌われるタイプなのかもしれない。なにしろ、彼女は服の趣味が悪い。アカデミー賞だのなんだので撮られている写真では、毎回なぜこんな格好で?といったドレスアップ姿で顰蹙を買っている。だって晴れの場で、みなドレスアップしてきてそれを見るのをみな楽しみにしているのに、毎回外しすぎだ。いや、ものによってはいいものもあるのだが、なにしろ彼女の体型にあってない格好でも平気で出てくる。その度に、なぜ周りは止めなかったのだろうと首を傾げるような格好だ。女ってそういう女を嫌うものだ。だって、肌がきれいなのに、もったいないでしょ。

それからいろいろな言動。その中にはジュリー・デルピーに言われたものもあるし、仲が悪いようだし、フランス人同士だから割引かなけりゃいけないだろうけれども。しかし、なんといっても決定的なのは『イングリッシュ・ペイシェント』でアカデミー賞を受賞した時のスピーチだ。アカデミー賞では、ノミネートされた人達が司会者が受賞者の名前を記された封筒の開封後発表される時まで、テレビカメラに映し出される過酷な時間がある。もちろん受賞を逃した人達は笑顔で受賞者を祝福して拍手するわけだけれど、がっかりしている人が大半だろう。それなのに、ジュリエットは本命が二分されていた(?)ローレン・バコールに壇上から声をかけたのだ。つまりまたローレンはカメラに大写しにされたわけだ。カメラには苦笑い(だったと思う)ローレンが映し出されたけど、見ているこちらは、ジュリエットの無神経さに驚いたものだ。もちろん同じ映画でノミネートされたとか、私生活でも仲がいいとかなら、スピーチの際に話しかけることもあるかもしれないが、どう見ても私生活で仲がいいようには見えなくてローレンも確か話しかけられて驚いていたように見えたと思う。内容は尊敬しているローレンを差し置いて自分がとっちゃったが、ローレンこそ本当はもらうべきだとかいうような内容だったかなと思う。が、そんな慰めの言葉は逃した人には神経を逆撫でするようなものだ。しかも、もしこの内容だったら、他の受賞を逃した人にも失礼な話である。そんなわけで、生でこんなものを見せられたら、やはり嫌い度が増すというものだ。

たぶんジュリエットには、悪気はなかったのかなあとも思える。しかし、やはり無神経な人は嫌われる。私の周りの人でも無神経な人はみな嫌がられる。だってそれが他の人に向いている間は良くても、その無神経さが自分に向けられたら、どんなことになるやら、というわけだ。例え、本人には悪気がなくても、だ。

だけど、彼女の演技はいいし、映画も彼女が出ているだけで深みが出る。そこが不思議なところで、彼女に悪気はないとも思えるところだ。というのも無邪気な女や、思いやりの深い女の役等がとてもうまい。そんな要素が全然なければ、そこまでうまく演じることはできないというのが、私の持論。だから、いい俳優で馬鹿はいないとも思っている。

それにやはり同じ年生まれで気になったのは、10歳ぐらい年下のブノワ・マジメルと何年か連れ添って子供までできたこと。肌がきれいだし、大人社会のフランス人ならではかなとも思えるほど、二人が結びついた時のブノワは若かった。それでもジュリエットの趣味の悪い服を見るたびに、なぜ?と思っていたのだけど、二人が出会った『年下の人』を観た時に納得してしまった。まあもちろんいつも通りの演技のうまさもあったからではあるけれども。

DVDの特典にジュリエットのインタビューがついていたのだけど、それを見ていたら妙に納得したのだ。フランス人で個人主義社会なせいか、みな強いなあと思う。彼女も強いし、そしてやはりきれい。たぶん服の趣味が悪いとかなんて、肌がきれいなら関係ないんだと思う。無神経なところも、かわいいのかもしれない。なにしろ本人に悪気さえなければ、無神経でも許せるものかもしれないなどと、そのインタビューを見ながらいろいろ考えた記憶がある。もちろん、プロモーション用だから、本人の悪いところは見せないものではあるが、隠そうとしたって悪いところは出ちゃうものだ。だから、こういう映像は怖い。

基本的に悪い人はいないと思っているせいか、バラエティ番組等を見ていると今まで嫌いだった人も好きになることが多い。しかし、それでもどうしても好きになれない人って必ずいる。その人が損なたちなのかもしれない。そういうこともあるとは思う。しかし、生で出ているものにはその人の素が意図してもしなくても出ちゃうんだと思う。だから、その長いインタビューにはジュリエットの素が出ていたのかなあと思う。そのDVDも実はこの二人が気になって借りて観たのだ、ほんとうは。それで、ジュリエットの魅力に納得したのだから、思う壷かもしれない。

彼女は、同じ歳というのを10年ぐらい前まで知らなかった女優。しかし同じ歳と知ってからは、随分意識している女優でもある。(まあ早生まれなので、日本では1学年上だけど、この歳で関係なしね)そんなわけでこれからの女優活動も私生活も興味津々な一人だ。





posted by anne at 13:21| Comment(13) | TrackBack(0) | 1964年生 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ジュリエット・ビノシュ、ソフィー・マルソー、サンドリーヌ・ボネール、モニカ・ベルッチ、ヴァレリア・ブルーニ・テデスキ、ランベール・ウィルソン、ヴィルナ・リージなどの伊太利亜と仏蘭西の俳優や映画が大好きな私です。

ジュリエット・ビノシュのファッション・センスが悪いという文章を日本のインターネットで読んだ事があります。

ハリウッドのオファーを多く断ったことは凄いなと感心します。

多くの米国の女優よりもナチュラル・ビューティーで気品のある女性だと思います。
Posted by 台湾人 at 2008年09月26日 22:34
台湾人さんへ、ようこそ。

ジュリエットのファッションセンスはほんとに悪いですよ〜。なんでこんな服着れるの?って思うことがよくあります。今度映画以外での服を見たときは要チェックですよ。

でも毎年通っていた横浜フランス映画祭に来日していた女優にはファッションセンスがぶっ飛びの人けっこう多かったんで驚くことが多くて、それもフランス人の個性(?)なのかも。でもきれいな女優だとがっかりなんですよね。私はフランス人が凄くおしゃれ神話は噓だと思います。ただほんとにおしゃれな人がキメた時には敵わないって人が多いのかなとは思います。

私もイタリアやフランスの俳優好きですが、スペインの俳優も好きです。イギリスも含めヨーロッパの俳優がアメリカ映画に出る時、いや日本や中国等アジア系の俳優もそうですが、本国で大スターでも、悪役とか変な配役ニなることが多くて、その俳優の持ち味を生かさないこと多いんですよね。だから、そんな役だったらやらないほうがいいという潔さも重要だと思います。そこいくとジュリエットの英語圏映画は全部主役あるいは主役級ですから、役選びうまいですよね。

それにアメリカ人はみな顔をいじっちゃうので、ナチュラルじゃなくなっちゃう人が多いので、ヨーロッパの女優のほうが年齢がいけばいくほど味持ち味がでますよね。

Posted by anne at 2008年09月27日 09:21
お返事ありがとうございます。

私自身も服を着こなす能力や趣味がおかしいと家族や親戚によく言われるので、ファッション・センスはかなり低いレベルだと思います。(エヘヘ)

同じく憧れのイザベル・ユペールやファニー・アルダンもシリアスで上品なファッションが憧れですが、私はゲイなので洋服に大金を使う余裕などないので少し悔しいです。

亡くなったイヴ・サン=ローラン氏のミューズはカトリーヌ・ドヌーヴだったという記事を最近雑誌で読みました。

エマニュエル・ベアールもカンヌ映画祭のレッド・カーペットで派手な衣装を着た記憶があるのでスターやセレブが着れる服は一般庶民にとっては大きな距離があるように感じます。

スペインの俳優さんもアングロサクソン系の英米人とは一味雰囲気が違いますね。

ポーランドやロシア映画にも興味がある私で、ポーランドのクシシュトフ・キェシロフスキ監督の映画には凄く感銘を受けました。

イギリス映画もハリウッド映画より栄養満点だし、気品のある俳優さんが多いと思います。


Posted by 台湾人 at 2008年09月27日 17:20
ファッションセンスについて偉そうに書いてますが、女優とか見られる立場の人たちだから書いているので、基本本人がそれで満足であればいいと思ってます。

例えば、林家ぺーやパー子(でしたっけ?)のように、極端でも本人達はそれがいいんですものね。大阪の人は良く虎の顔の服を着ているようだし。でも、もし着たくないのに、へんに自分を卑下して着ないのであれば、着たいものを着た方がいい!と私は思います。

それに人によって基準が違うので、自分が良いのであれば他の人の評価は気にしなくていいと思いますよ。東京でおしゃれな服も田舎じゃただの派手に見えたりとかもあるし。

ただ、全然似合わない色を着るのだけは惜しいなあとは思いますけどね。あと、歳を取ったから明るい色は着ない、とかね。歳をとればとるほど明るい色の方がいいと私は思っているので。
(私の母がきれいな色を着てみればと言っても着てくれないんです)

私は小物でいつもの服の雰囲気を変えるのが好きです。スカーフやショールで雰囲気が凄く変りますよね。今ショールが流行っているようで色んな種類が出ているのがうれしいです。

イザベル・ユペールやエマニュエル・ベアールも横浜フランス映画祭に来たので見ましたよ。二人ともいかにもフランスなナチュラルなファッション(つまり普段着ぽい服)がまた好感度アップでした。しかもエマニュエルの場合ノーメーク。みな、「あれノーメークだよね?」「えっ?ノーメーク?」なんてそれだけでざわついちゃって。確か彼女は65年生まれで私と一つしか違わないのに、その年齢の女優が公の場でノーメークなんて日本じゃあり得ないですよね?自然体もここまでくると脱帽です。まあ、欧米じゃ、普通は化粧している人の方が少ないとはよく聞く話ですけど。エマニュエルはノーメークでも可愛くて、その場にいた人たちみなかわいい〜って言ってました。

有名デザイナーにはミューズとなる女優がいますね〜。オードリー・ヘップバーンがジバンシィと仲良かったのは有名だし、アルマーニと言えばジョデイ・フォスターだし。

ポーランドやロシア映画はあまり見てないですね。でも見たいとは思っているのですが。北欧映画のポワ〜ンとした独特な感じも好きです

でも、イギリス好きなのでイギリス映画や俳優が好きなんですけね。
Posted by anne at 2008年09月28日 00:28
ジュリエット・ビノシュのランコムの広告のパンフレットを一冊デパートで持ち帰りました。

白黒の写真でしたがなかなか傑作の広告だと思います。

この前のカラーのバージョンも素敵でした。

『イングリッシュ・ペイシェント』で米国のオスカーを受賞しその時着た女王様のようなドレスは派手でした。

不倫役を演じたクリスティン・スコット・トーマスも結構好きです。

同じ作品でノミネートされたのに惜しくもジュリエット・ビノシュに負けました。

英国や米国以外にフランス映画にも出演されているようです。

西洋人ってバイリンガルやマルチリンガルが多いですね。

くー!英語すら下手でドイツ語、フランス語、イタリア語、ロシア語やスウェーデン語など全くできない自分が悔しい!
Posted by 台湾人 at 2008年10月05日 01:41
台湾人さんへ、

クリスティン・スコット・トーマスのフランス映画見たことありますよ、横浜フランス映画祭で。「ルパン」に出ていました。今、ウィキで見たらロンドンとフランスの両方の学校で演技を学んでいて、旦那さんはフランス人でパリ在住だそうです。独特の雰囲気がありますよね。

ところで台湾人さん、日本語が凄く堪能ではないですか。私はそれだけでも羨ましいです。でも確かに各国語が堪能だといいですよね。金城武とか羨ましいです。
Posted by anne at 2008年10月09日 06:34
お久しぶりです。実は最近六月の初頭に区役所から兵役の通知書が届きました。

私は6月23日に大学院の卒論の口答試験があるので、七月に入隊するという選択肢を選びました。

のびた君みたいに弱い私なので、無事に生きて帰ってこられるかどうか正直言って分かりません。

フランス語を習得して渡仏して、カンヌ、ニースなどのコート・ダジュールやノルマンディーなどの景勝地に足を運び、フランス語圏の国で悠々自適の生活を送るのが長年の夢でした。

家は素寒貧で、ヨーロッパどころかアメリカ合衆国やカナダなどの北米すら行ったこともないので、常に劣等感と屈辱を味わってきました。

モニカ・ベルッチみたいに流暢なフランス語を身につけるのが長年の念願です。
Posted by 台湾人 at 2010年07月01日 18:50
台湾人さん、

ず〜とさぼっていたので、コメントに気がつかずごめんなさい。

もう今頃は兵役に就かれて慣れた頃でしょうか?台湾では兵役があるのを知りませんでした。兵役に就いている間(もちろんその後もですが)何も起きないことを祈っています。

兵役が終わったら、色んな事ができますよ。そんなもう終わりみたいなことはおっしゃらないでくださいな。それで、もし日本に来るようなことがあればお会いしましょう。

兵役中はHPはそんなに見れないでしょうけど、もし見れたらなにか書き込んでくださいね。

無事を祈りつつ
Posted by anne at 2010年10月27日 13:08
それに、台湾人さん、若いんだからなんだってこれからできます。人生これからですよ。

私の年齢考えてみてね。
Posted by anne at 2010年10月27日 13:10
ジュリエット・ビノシュはこの前カンヌ映画祭で最優秀女優賞を受賞しましたが、その後ジェラール・ドパルデューに「ジュリエット・ビノシュに一体何の才能があると言うのだね」と辛辣に酷評されたのが話題になり波紋を呼んだそうです。

ちなみにジェラール・ドパルデューはファニー・アルダンとイザベル・アジャーニを絶賛したそうです。

私も結構ファニー・アルダンが大好きです。1949年生まれの彼女は歳月が経つにつれて気品と演技を着実に重ねて行き今でもフランスの芸能界で精力的に活動してその健在ぶりをアピールするので本当に素敵だと思います。
Posted by 台湾人 at 2010年12月09日 22:46
台湾人さん、

私もそのニュース見ましたよ〜。でもジュラールは元々問題ある人なので、ふ〜んて感じでしたね。

賞をとったビノッシュの映画は見ていないけれども、ファッションセンスはないけど演技センスはいいですから、きっといい映画じゃないかなあと思うんですがね。

ジュラールが絶賛しているのが、二人とも元共演者というのがなんとなく面白いですね。

私はイザベル・アジャーニーは最初に見たときから大好きです。それにファニーもかっこいいですよね。ベダル・ドゥースと隣の女が私の中では印象に残っている映画です。なにしろ強い女性の役がぴったりですよね。

Posted by anne at 2010年12月10日 18:17
お返事が遅くなり大変申し訳ありません。今回の東北関東大震災で日本各地に甚大な被害を及ぼしたようですが、そちらの方は大丈夫ですか?

テレビで見ていると本当に心が痛みすごく残念に思います。
Posted by 台湾人 at 2011年06月02日 19:26
台湾人さん、

ご心配いただき、
ありがとうございます。

私は東京に住んでいますし大丈夫ですが、
実家が栃木県なので福島に近く怖いです。
とはいっても栃木の南ですが。

でも東京の方でも、
いろいろ聞きますし
今の政府が信用できないので、
困っているところです。

それに東北、特に福島の方々に比べたら
なんでもありません。

東北の復興は時間がかかりそうです。
あまりにも被害が大きく、
今の政府の対応も悪く
進みが遅い状態です。


それから日本人として
私は台湾人さんには、
日本人が今みな台湾の方々に感謝していることを
お伝えしたいです。

それから日本の政府がやっている、
台湾に関しての失礼の数々は、
普通の日本人の考えとは違うということを
理解していただきたいです。

この震災の後に、
日本では台湾に好意を持ち、
興味を持つようになった人達が沢山いるんですよ。

もし機会がありましたら、
周りの方に感謝の気持ちを
伝えていただけるとありがたいです。

それでは、また
Posted by anne at 2011年06月06日 14:44
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